花コラムVol.2 菊の話

March 12, 2017

<菊のイメージ>

 「菊」というと普通は「お供えの花」「お葬式の花」と答える方がほとんどでしょう。それが菊のイメージですね。中にはそのイメージから縁起が悪い花、とレッテルを張られてしまうことも多いです。今日はそのレッテルを剥がしたいと思います。

 

<菊の由来>

 原種の菊も日本古来からあったでしょうが、今見かける菊は中国から来たと言われています。遣唐使・遣隋使時代の頃かもしれません。中国では菊はその見事な咲き姿からか太陽に例えられ「太陽=王・皇帝」とされ皇族の間で観賞花として栽培されていたようです。また、不老長寿の薬としても珍重されていたと言われます。

 これだけで菊の日本でのイメージは変わりますね。

 秋の菊まつりなどは中国の菊の観賞文化が伝わったのではないでしょうか?

 

<日本の皇室の紋章・菊>

 中国から菊が伝わった頃でしょうか、はるか昔の後鳥羽上皇が菊の紋様を大変気に入ってご自分のお召し物や身の回りの物に菊の紋様を施していたことから天皇家以外の人々が菊の紋様などを遠慮するようになり、それが今の皇室の紋章になったという説があります。

 

<なぜ菊を弔事に使うのか?>

 これは普段なんとなく、習慣だから、という感覚で使う方が多いと思います。

諸説はありますが、日本にはもともとお盆などの習慣はなく、秋彼岸に季節のお花を供えていたようです。秋のお花はいろいろありますがその中で秋のお花である菊も使っていたのでしょう。

 現代では年間通して菊は手に入るようになりましたが、昔は今のようにバラやガーベラなど洋風の花はありませんでしたし、菊は花が散らからず花の持ちも良く安価で手に入りやすい、ということから次第に多用されるようになったと考えられます。菊を使わなければいけない理由は特にない、ということですね。

 

<まとめ>

 菊もバラも同じ花です。一生懸命に命を全うして生きるという意味では、縁起の良い花・悪い花というものは存在しません。長い間の習慣がイメージを作っているだけですので、生死も含めて大切な人の人生の門出に対して自分の気持ちを込めるという目的に、どのお花を使ってもいいはずです。

 最近では菊も海外で生まれた洋菊が逆輸入によって広まってきましたが、ポンポン菊(ピンポンマム)や大きく開いたアナスタシアという品種が有名です。かわいいピンク色やベージュ、ワイン、グリーンなど多彩なバリエーションで、お供え以外でも使われることも多くなっています。

 使う側としては、お客様のイメージが第一なのでお祝いのお花に勝手に菊を使うことはありませんが、こういった場で花の可能性を広めることで「菊」をはじめとした花の名誉を挽回出来たら、という思いでテーマを「菊」にお話しさせていただきました。

 

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